GJEC国内共同教育部門・産学官連携分野
「X線CT技術とその応用」
講師 藤井 正司 (東芝ITコントロールシステム 技術部長、熊本大学客員教授)
藤井正司先生
6/14-16の3日間、東芝ITコントロールシステム 技術部長であられる藤井正司先生による「X線CT技術とその応用」が開講されました。今回は、GJECを通じた開講科目ということもあり、理学部や物質生命科学科の学生も聴講しており、42名の学生が受講しました。
初日は、学生さんたちにX線CTの魅力を感じてもらうため、理論や技術的な内容に触れる前に、CTによって得られたさまざまな3次元画像をご紹介いただきました。また、他学部他学科の学生は、熊本大学に設置されているX線CTスキャナをまだ見学してことがなかったため、藤井先生自ら学生をCT室へ招き、産業X線CTスキャナおよび2010年3月に導入されたばかりのマイクロフォーカスX線CTスキャナについてご説明いただきました。
会場の様子
二日目の午前中は、X線CTスキャナの原理、X線の物理について、深く突っ込んだ内容にまで触れていただきました。特に、2010年3月に導入したばかりのマイクロフォーカスCTスキャナの撮影原理について、スキャナ付属のマニュアルのみでは決してわからない部分について、分かりやすく教えていただきました。授業の中で、X線の照射厚の違いによる再構成画像の精度を実感してもらうために、電話の子機を実際にスキャンし、画像を比べるような演習も実践していただきました。現在CTを使って研究をしている大学院生らからも積極的な質問が飛び出し、藤井先生はCT室からなかなか解放してもらえませんでした。
産業用X線CTスキャナの前で学生に授業される藤井先生
ホワイトボードを使って質問に回答される藤井先生
授業中の様子
マイクロフォーカスCT室での授業シーン
最終日では、技術的な話から知的財産権および著作権に関する内容まで授業を展開していただき、若い学生へ現代の企業が求める人材とは「自ら提案するできる人」と激励していただきました。そして最後に、KISS & S, Keep three, Don’t shoot the messengerという言葉を学生に贈られ、本集中講義を終えられました。
学生の一つ一つの質問に丁寧に、そしてわかりやすく教えられる姿、またスポンジが水を吸い込むように教わったことを吸収する学生の姿を目の当たりにして、三日間フルで学生と一緒に勉強させていただいた私も有意義な時間を過ごさせていただきました。「一剣を磨け」といいますが、今回の藤井先生の授業は、まさにX線CT技術開発への情熱を注いで磨かれた一剣であり、私自身もこれから自分の一剣をますます磨かなければならないと思いました。藤井先生、三日間の集中講義、本当にありがとうございました。

