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3U-EWS

2019.12.13
四年生の古賀君がITSシンポジウムでベストポスター賞を受賞しました.

 12月12,13日に金沢市の石川県地場産業振興センターで開催された第17回ITSシンポジウム2019「未来社会に向けたこれからのまちづくり・地域づくり」において,「3-A. MaaS・公共交通・シェアリング」のセッションの並み居る14編の発表の中から,ベストポスター賞を受賞しました.  発表のタイトルは「完全自動運転シェアカーサービスが自動車の移動と駐車に与える影響分析」です.ポスターの前半は今のM1の八重君の卒論の結果ですが,後半部分の駐車パターンの分類と必要駐車スペース数は古賀君がPT調査のマスターデータを分析したり,シミュレーションで算出したりした結果です.

2019.11.30
富山大学で土木計画学研究発表会秋大会が開催され,八戸君が研究成果を発表しました.

 11月30日~12月2日に,富山大学五幅キャンパスをメイン会場に,土木計画学研究発表会秋大会が開催されました.溝上教授は11月29日午後に審査委員として米谷・佐々木賞の授賞式とパーティに参加した後,8時頃のサンダーバードで金沢へ,そこから未経験の北陸新幹線で富山に着いたのは11時頃でした.富山を訪問するのは三度目ですが,都市・交通計画上,見ておくべき富山ライトレールPORTRAMやグランドプラザはもちろんのこと,岩瀬浜の町並みの優雅さ,立山連峰の美しさは格別です.
 一日目の11月30日の午後にM1の八戸龍馬君が彼の卒論を発展させた「完全自動運転シェアカーサービスが車両の移動と駐車時間に与える影響分析」と題した発表を行いました.研究の質,発表の上手さとも群を抜いていた?ように思います.
 その日の夕方には富山国際会館のホワイエで懇親会があり, 10種類ほどの美味な大吟醸,店によって味の異なる鱒寿司だけでなく,一人一杯の越前蟹が振る舞われました.さすが富山ならでは!これも,国交省肝いりのまちづくり先進都市,都市デザイン学部創設と○○副学長のおかげでしょうか.
 翌日の12月1日は観光交通と観光地活性化の視察も兼ねて,世界遺産である五箇山と白川郷を訪ねました.前者はひっそりとした趣のあるところでしたが,後者は広大な駐車場に駐車している数十台の観光バスによって輸送されてきた多くの観光客,それもその大半の外国人によって占有されており,茅葺きの建物は貴重ですが,通りの雰囲気はまるで原宿竹下通り?湯布院の湯の坪街道?のようで,いわゆる観光公害の直前まで来ているように思えました.旨い折り合いを見つけることができないでしょうか.地域活性化の課題を見せつけられるような視察となりました.

2019.11.20
溝上教授が先進建設・防災・減災技術フェアin 熊本2019で講演しました.

 11月20,21日の2日間,熊本県・熊本市・一般社団法人地域産業活性化協会が主催し,グランメッセ熊本で開催されている「先進建設・防災・減災技術フェアin 熊本2019」で,「ご存じでしたか?我が国で最も先進的な熊本市の公共交通政策を!-熊本市公共交通協議会からくまもとMaaS研究会へ-」と題した講演を行いました.
 講演依頼を受けたときは,「先進建設・防災・減災技術については語れないけどな・・・」と思っていましたが,「人流・物流生産性向上フェアin熊本」も同時開催ということで納得しました.会場は席数が80ほどの中会議室でしたが,予想を上回って満席近くになりました.これまでに2回ほど別の会議でも紹介した熊本市の公共交通政策の成果にMaaSへの展開を加えた内容ですが,70分の講演時間では十分に話ができず,15分ほどオーバーして熱弁を振るったせいでしょうか,参加者は熱心に聴講してくれました.

2019.11.16
工業会北九州支部総会で多くの卒業生に会いました.

 11月16日(土)に小倉JRステーションホテルで開催された工業会北九州支部総会に土木建築学科土木系代表として参加しました.当日は午前中に九州地方整備局の会議があり,その足で小倉に向かったのですが,着いたのが2時過ぎでしたので,門司港まで足を伸ばしてみました.
 門司港駅はヨーロッパでは普通ですが,日本では珍しい終着の行き止まり駅です.駅舎は今年3月に創建時の姿に改修を終えたばかりで,掃除をしていた職員も当時の制服を着ていました.
 工業会北九州支部総会には何と150名にも上る同窓生が参加しており,北九州地区における熊大工学部卒業生,および今年の幹事である土木系の力には仰天しました.そんな中,出席者名簿に北九州市役所の土田君,馬場君,宮本君,田添君,それに下関市役所の櫻井君,準会員の城ちゃんの名前を見つけました.櫻井君は,「先生が参加されるので,わざわざ下関から駆けつけました!」と,相変わらずの減らず口を叩いていました.卒業時の「毎年フグを送ります!」と言っていましたが,それから17年経ちますが,フグには一度もお目に掛かっていません.
 全員,元気で,職務にも私生活にも励んでいるようで,指導した者としても誇らしく思います.計画研OB会北九州支部の旗揚げは2年前でしたでしょうか.これからも突然行くからね,待っていてよ!

2019.11.05
卒研の中間発表会が行われました.

 熊粋祭も終了した11月5日に,卒業研究の中間発表会が開催されました.今年はD2の森さんの発案もあって,毎週の研究室ゼミを学生自身が企画・運営する方法を採ってきたせいか,4年生は自覚を持って卒研を早くからスタートさせ,関連研究の勉強や自らの研究の位置づけを理解しながら進めてきた甲斐があって,4人とも非常に良い,かつ水準の高い中間発表になりました.
各自の研究テーマは下記の通りです.

松尾 星凜奈 3つの実証実験から得られたRide-Sharing Taxiサービスの導入可能性に関する基礎分析
村上 麻紀サクラマチクマモトの開業によるまちなか回遊行動の実態調査と回遊行動モデルの適用可能性の検証
古賀 逸人自動運転カーシェアサービス導入後の適正な駐車場容量とその配置に関する研究
宮﨑 一貴スマートカードの利用履歴データを用いた公共交通利用者の特性分析

 まだまだ十分時間はあると思っていましたが,もう11月です.2月中旬の提出まで残り3ヶ月しかありません.満足のいく水準の研究にまで仕上げましょう.

2019.10.27
中心市街地の回遊行動調査を行いました.

 すきたい熊本協議会が得た経済産業省の「地域まちなか活性化・魅力創出支援事業費補助金」により,研究室でその主業務である「歩行者通行量調査とまちなか回遊行動調査」を行いました.この調査は熊本市中心市街地活性化区域全域にわたる広域の歩行者通行量を計測する歩行者通行量調査と,どんな属性の人が,どの交通手段で来街して,どの店舗を訪問して,そこでどれだけの時間滞在し,何にいくら消費し,最終的にはどこから帰るかと行った行動をアンケート調査するまちなか回遊行動調査から構成されます.前者は約30人,後者は約25人の学生諸君に手伝ってもらって実施しました.
 後者の調査データを用いて,目的地店舗とそこでの滞在時間を連続的に選択する行動を記述する回遊行動モデルを推定します.このモデルによって再現された通行量の推計値が,前者によって計測された実際の通行量に一致するかを検証します.結果が期待されますね.

2019.10.15
仮配属の3年生の歓迎飲み会を開催しました.

 11月5日に開催される卒業研究の中間発表会の練習も兼ねた研究室ゼミの終了後,竜神橋の掛け替えのために移設,新築された「鳥達」で仮配属された3年生の歓迎飲み会を開催しました.
 はじめは緊張していた3年生もアルコールが回るにつれて饒舌になって,すっかり研究室に打ち解けたようです.これから回遊行動調査やラグビーW杯Ride-Sharing Taxi Tour実証実験など,研究室で行う調査や社会実験,そのデータ整理や入力が連続しますので,積極的に係わってくれることを期待しましょう.

2019.10.19
Ride-Sharing Taxi Tour実証実験が終了しました.

 

 10月7日(月)から実施していたRide-Sharing Taxi Tour実証実験を10月11日(金)に無事,終了しました.この実証実験は,ラグビーワールドカップ観戦のために熊本を訪問,主要3ホテル(日航ホテル熊本,熊本ホテルキャッスル,ANAニュースカイホテル)に滞在する,主として外国人を対象に,熊本市内の7つの主要観光ポイントを巡るツアーパックを作成し,その移動手段として相乗りタクシーサービスを提供するという実証実験であり,その利便性や有効性を検証することを目的としています.
 受付は先週の10月4日(金)から始めましたが,来日外国人の大半はパックツアーで来ているために,フランス-トンガ戦の10月6日(日),ウェールズ-エクアドル戦の10月13日(日)以外の日は既に阿蘇や天草などのツアーが準備されていたようです.また,ホテルのツアーデスクだけで紹介・販売せざるを得なかったので,広報がうまくいかなかったこともあり,連日,利用者ゼロの日が続きました.
 動的なタクシー配車サービスの有効性や課題を検証することがこの実証実験の趣旨でしたので,10日(木)と11日(金)は研究室の学生,市や県,九州産交などから協力者を募って運行しました.うれしいことに最終日の12日には共に2人ずつ,2組の外国人が予約・利用してくれ,最多時は15人ほどが参加して運用を行いました.このときに限って車載器が故障し,本来なら4台大成だったのが3台での運行となったために,予約待ち時間が40分を超えることがしばしば起こって,利用者には迷惑をかけてかもしれません.
 運用台数の不足や訪問観光地の空間的位置関係などに依存して生じたこれらのトラブルや課題も含め,今後はRide-Sharing Taxi サービスのあり方について検証を行っていきます.

2019.10.08
3年生5人が仮配属されました.

 今年も3年生の仮配属が決まりました.おそらくは先週開催された研究室の学生による研究室紹介におインパクトが強かった?のでしょう,「面白そうな研究をしているな」,「私もあのような交通によるまちづくりをしたい」という理由で,生き生きとした5人の3年生が私の研究室を選んでくれました.
 今年は,サクラマチ再開発完成後の来街者回遊行動の調査,Ride-Sharing Taxi Tour実証実験への参加など,現場での調査や実証実験への協力などを立て続けに行います.毎日研究室に顔を出し,これらの調査に積極的に協力してくれることを期待しています.
 配属の翌日の研究室ゼミに参加してくれた時の写真です.左から堀川さん,中川君,速見君,冨永君,もう一人は講義のため参加できなかった加藤君です.

2019.09.25
PEACEのFatimaとShahporeが修士を終了し,帰国しました.

 アフガニスタンからのJICAプロジェクトPEACEの2人の留学生FatimaとShahporeが無事,修士論文の審査に合格し,修士課程を修了して帰国しました. 彼らの趣旨論文のタイトルは下記です.

Kushkaki, Shahpore A parking study in central zone of Jalalabad city for making parking policy
Rasuli, Fatima Hosna Feasibility Study of Bus Rapid Transit (BRT) In Kabul City, Afghanistan

祖国での社会的地位や個性の違いもありますが,何年たっても留学生の指導方法が良く分かりません.第1バッチのJaralから,Samim,Roienと継続的にアフガニスタンからの修士学生を引き受けてきましたが,2人同時ということもあって,今回の彼らの指導は大変でしたが,残り1ヶ月の努力でようやくそれらしい形ができました.祖国に帰ったら日本で学んだ誠実・寛容・努力・協働などを発揮して,祖国の復興に努力してください.