地下環境計測学(3年次科目)

様々な人間活動により生態系に影響が生じ,生物多様性の低下等が指摘されています。本講義は,自然環境に配慮した社会基盤整備を行う上で必要不可欠な環境保全・再生の基本概念,環境計測法について解説します.また,主に河川を題材に計測・評価法を解説するとともに,演習を通して理解を深め,総合力を身につけます.

【重要3項目】
1.人為的インパクトと環境のレスポンスとの関係を知り,環境把握の考え方が身につけられる.
2.環境計測法,評価法を学習し,環境評価のための技術が身につけられる.
3.工学及び環境保全の知識を結びつけ,自然と人とが共生するための方法(解決策)を考えることができるようになる.

【学習・教育目標との対応】
1) ◎大分類:E(専門力), 小分類: 環境系の各教育項目の専門科目の内容を理解している.
2) ○大分類:A(グローバル性), 小分類: 社会環境工学が対象とする環境や空間,構成要素の持続可能な保全の必要性と利活用の方法を理解している.
3) ○大分類:J(総合力), 小分類: 社会環境工学に関する基礎科目と専門科目を結びつけて総合的な解決策を見いだすことができる

【学習・教育目標の設定の理由】
土木技術者に必要な生態学や自然環境の保全・復元の考え方,環境調査法,環境計測法等の専門力を身につけ,主に河川を題材に,グローバルな視点から保全の必要性を理解し,演習を通して総合力を育成する.

 

測量学(2年次科目)

測量用の機械の性能と,測量方法による精度の違いを考慮しながら,角度と距離を要求される精度で求めるための基本的な能力を養成することを目的としています.距離,角度,高低などの測定に用いる器具とその取り扱いの理解,および測定された数値の取り扱いを誤差理論に基づいて,統計的に処理する方法の理解を,例題や演習を通して理解を深めることに重点を置いています.また,本講義で修得した知識は,2年後期以降に開講される「測量実習」の基礎科目となります.

【重要3項目】
1.距離,角度,高低などの基本的な測量方法が理解できるようになる.
2.距離,角度,高低などの基本的な測量に用いる器具の機能が理解できようになる.
3.測定された数値を統計的に処理することができるようになる.

【学習・教育目標との対応】
1) ◎大分類:C(基礎力),小分類:工学の基礎に分類された応用数学関連科目を中心に,社会環境工学の専門科目を理解するための数学的基礎科目の内容を理解している.
2) ○大分類:D(解決力),小分類: 代表的な工学的事象や社会的現象を,実験や観察,演習を通して,客観的に把握し,その結果を考察し,まとめることができる.
3) ○大分類:I(実践力),小分類: 専門分野に関する実務上の問題点や課題を理解し,これに対応する能力を身に付けている.

【学習・教育目標の設定の理由】     

測量学は,社会環境工学の基礎となる計測技術であり,広く土木工学を支える科目である.実際の課題を解決するために,実践的な技術を身につけることを目的とする.

自然再生学特論(大学院博士前期課程)

自然共生型社会の実現にむけ,河川を対象に,自然再生の背景,基礎理論,事例を学びます.

【授業目標】

・河川における自然再生の背景と基礎理論の習得

・国内外の事例を通した自然再生の理解の深化