2008年6月
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遠回りから、みえたコト。
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『土木』という世界に飛び込んで、6年目の春。
少しだけ遠回りをして、やっと『景観』という世界に足を踏み入れた。
遠回りをした分、数多くの人達に出会い、数多くの場所を訪れた。
それぞれに個性があり、それぞれがいい表情をしていた。
ふと立ち止まって、まわりを少し見渡してみる。
自分の知らない世界が、まだあちこちに広がっている。
最初は違和感だらけだったモノも、慣れてしまえば好きになれる。
この『慣れる』までの時間が、意外と大事になってくる。
自分が『好き』と思ったモノゴトに、迷いがなくなった。
自分らしくマイペースでいることが、理想であって難しい。
そんなアタリマエのことが、最近になってやっとわかってきた。
「英語というのは単なる言語であり、コミュニケーションツールである。
そのツールを利用して、自分が何を『したい』のかが大事である。」
留学中に学んだことは、英語でもなく、土木でもなく、このコトバ。
全てにおいで、同じことが言えると思う。
遠回りをしたから、みえるようになったことがある。
言いたいこと、伝えたいことが、増えてきた。
見たいモノ、知りたいコトは、数え切れない。
始まったばかりの、『景観』という自分の世界。
遠回りをしながら、少しずつ、コトバにして、カタチにして。
『景観』というツールで、自分が何を『したい』のか。
いつの日か、自分の『したい』ができたら。
きっと、それだけで十分だと思う。
だから、マイペースで遠回りな自分を、見守っててください。
photo&text/
Kaoru ONO