2009年10月
title/おおきくなったら
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もうすぐ七五三シーズンということで、
バイト先にも子供連れのお客さんが多くなってきた。
綺麗な着物や袴で暴れ回る子供たち。うん、なつかしい。
小さい頃の夢はなんだったっけ?
思い出してみるとちょっとおもしろい。
たぶん、いちばんはじめに文字として残ってるのはケーキ屋さんとか。
でもなりたいとか思ってなくて、保育園の先生に書かされたんだと思う。
セーラームーンが流行ってた頃はマーキュリーになりたいとか言ってた気がする。
たぶん優しくて頭の良いデキる女になりたかったんだろう。
(今読み返すとそうデキる女でもない気もするけど)
小学生の時にはどうだっただろう。
絵を描きながら世界中をフラフラしてたかったし、
マジシャンになりたいとかも半分本気で言ってたかもしれない。
このときはきっとお金稼がなきゃ生活できないとかあんまり思ってなかった。
中高生のときは
ラジオの放送作家とかイベントプランナーとかもちょっと夢みたけど、
その後は割と本気で建築家になりたかった。
そして大学で若干不本意ながら土木に入って、
だけどだんだんおもしろくなってきて、「景観」に出会った。
思い返せば22歳になるまで
いろんな人やモノに出会って、影響を受けた。好きになった。
大きくなるにつれ、夢も現実味を帯びてくるけど、
なりたいと思ったすべては何かしら憧れの存在があったから。
私の大好きなB'zの曲、「Easy Come,Easy Go!」にあるフレーズ
「過ぎた時間は全てDESTINY 今の君を産んでくれた」
悩むことも後悔することもたくさんあるけど、
その全てが今の私をつくるために出会うべくして出会ってきたのかもしれない。
追わなかった昔の夢は「好きなもの」になったから、それも私の一部。
だからこそ、
人生を変えてくれた全てに心から感謝できる「今の私」でありたい。
「おおきくなったら」と夢を描いていた幼い頃の自分に負けないように。
photo&text/Maiko MORI