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R6.07.25 令和6年7月25日に、研究室研修旅行を実施しました。今回の研修では、熊本県上益城地域振興局と山都町の地元農家の皆様のご協力をいただきました。
研修旅行の冒頭、上益城地域振興局土木部のご案内のもと、2023年7月に発生した国道445号線の金内橋災害現場を視察しました。担当者からは、災害の経緯や復旧の進捗状況について詳細な説明を受けました。その後、入佐公民館に移動し、土木部の職員より2023年の各種災害と山都町の復旧状況の説明を受けました。また、地元農家の方々から水、河川、農業に関する生活や経験について生の声を聞き、活発な意見交換が行われました。昼食時には、地元で生産された野菜やオーガニックコメ、イノシシ肉を用いたBBQパーティーが設けられ、参加者全員で楽しい時間を過ごしました。午後からは、有機合鴨農法の現場学習、きゅうり畑での作業体験など、水の恵みを存分に体験しました。また、円形分水と通潤橋における現地見学と地元農家や資料館職員からの詳しい説明を受けました。
被災された金内橋周辺 入佐公民館での交流会
Disaster site around the Kaneuchi Bridge Exchanges in the Irisa Community Center
有機合鴨農法の現場学習 きゅうり畑での現場学習
Rice duck farming Cucumber farming
円形分水見学 通潤橋見学
Circular tank diversion works Tsujun Bridge
この研修を通じて、治水、利水、環境を総合的に捉えた川づくりと水研究の重要性を再認識する良い機会になりました。また、地元熊本の水の実情や水の歴史・文化について理解を深めることができ、大変有意義な経験となりました。さらに、水というキーワードで、大学生と地元の農家の方々、地域の最前線で活躍されている行政・技術者の方々と交流できたことで、大学と地域のつながりがより深まり、今後の地域活性化にも貢献できればと期待しています。
また、この研修には、本研究室に滞在中の建国科技大学(台湾)からのインターンシップ生4名も参加しておりました。熊本と台湾はTSMC関係で距離がどんどん近くなっていますが、実は水災害をはじめとする様々な水問題も共通しています。今回、インターンシップ生たちは熊本の治水、利水、環境について学ぶことができ、将来的には台湾の土木や農業分野における水問題の解決にも貢献できればと期待しています。