2008年12月
title/今年の漢字
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悲しいものである。
別れを惜しみ、涙する者もいる。
なぜ、こんなにも哀しいのか。
2008年は、いろいろな変化のあった「変」の年だそうだ。
時代が変われば、求めるものも変わってゆく。
今年、その役目を終えた新幹線0系は二つの時代を物語る。
モノを作って築いてゆく日本の姿、モノが溢れて淘汰する日本の姿。
役目を終えたと言えば、広島市民球場もその歴史に幕を閉じた。
復興の象徴として市民に勇気を与え続けた設立当時。
ボロイ、セマイと揶揄されても、直向きに働き続けた近年。
「かなしい」という言葉は「愛しい」とも書くことができる。
二つのインフラストラクチャーにみる終焉とかなしさ。
僕たちは、愛されるモノを産み出していけるのだろうか…
それでは皆様、よいお年を!
photo&text/Kota MASUYAMA