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曽木の滝分水路の概要


竣工前の曽木の滝周辺(2007年3月) 竣工後の曽木の滝周辺(2011年3月)

曽木の滝分水路緒元

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延長 約400m
平均河床幅 約30m
分派量 約200m3/s
事業量

土砂掘削:約9万m3/s

岩掘削:約16万m3/s
計:約25万m3/s

設計期間 H19年7月〜H22年12月
施工期間 H20年9月〜H23年3月
工事費 約9億円

曽木の滝分水路景観検討会


 

分水路の掘削によって生まれる長大法面は、滝の景観を崩してしまうのではないかという課題があった。そこで、学識経験者・市長・地元商工会・観光協会の関係者・地元住民の代表計13名で構成される「曽木の滝分水路景観検討会」が設立された。
景観検討会は、被災からおよそ1年後より全5回行われた。この検討会は、曽木の滝周辺地域活性化検討会に引き継がれ、分水路だけではなく地域づくり全般に関する議論が継続している。

 

事業スケジュール


H18(2006) 7月18〜23日 鹿児島県川内川流域において記録的な豪雨災害発生
9月8日 激甚災害に指定 ;
10月4日 直轄河川激甚災害対策特別緊急事業の採択

10月28〜29日

第6回 九州「川」のワークショップin川内川 開催
H19(2007) 7月20日 第1回 曽木の滝分水路景観検討会 曽木の滝分水路整備概要等説明、分水路の景観に関する意見、設立に伴う委員からの意見聴取。
10月22日 関係者打ち合わせ@熊本大学 周辺模型、VRによる検討、イメージパースによる理想像の共有。
10月31日 第2回 曽木の滝分水路景観検討会

模型やVR等を用いた具体整備案の検討。

分水路河床幅、分水路の景観、利活用について。

11月19日 関係者打ち合わせ@熊本大学 等高線トレースによる検討が行われ、地形形状を主体間で共有。計画案図面より、3案の法線パターンを確認。
12月26日 関係者打ち合わせ@熊本大学 B4案の水理解析結果の提示、図面・VR・模型による検討、射流区間に対する検討。
H20(2008) 2月8日 関係者打ち合わせ@熊本大学 景観や利活用に配慮した分水路形状の複数案検討、水理解析結果の検討、B5案の図面・VR・模型による検討。
3月18日 第3回 曽木の滝分水路景観検討会 B6案の水理解析結果の提示、周辺模型・図面・VR・模型・粘土模型の提示。始点場探索の提示と、最終形状案の提示、今後の方向性確認。
7月11日 関係者打ち合わせ@熊本大学 地質調査結果の提示、法面安定・補強の必要箇所の確認。
9月 1次掘削工事着工
11月20日 関係者打ち合わせ@現地 現地状況の確認、今後の方向性について確認。
12月25日 関係者打ち合わせ@現地 現地状況の確認、今後の方向性について確認。
H21(2009) 1月22日 関係者打ち合わせ@現地 1次掘削工事における様々なバリエーションの掘削方式(発破のみ、ブレーカのみ、仕上げ有り等)の確認。
3月 1次掘削工事竣工、2次掘削工事着工
7月7日 関係者打ち合わせ@現地 1次掘削工事における現地景観確認に基づく完成断面形状の景観デザイン検討。
7月23日 関係者打ち合わせ@現地 2次掘削工事後の法面対策、完成断面における法面保護、今後の方向性について確認。
11月26日 関係者打ち合わせ@現地 完成断面における法面の植樹方法や樹種などの検討、周辺道路からのアクセス及び分水路内外の利活用動線の検討。
12月10日 関係者打ち合わせ@現地 現地状況の確認、今後の方向性についての確認。
H22(2010) 1月25日 関係者打ち合わせ@現地 呑口左岸部の地山の残し方の検討。付け替え市道沿いの停車帯周辺の景観デザイン検討。今後の検討事項(せせらぎ水路、安全対策など)についての整理。
3月11日 第4回 曽木の滝分水路景観検討会 工事進捗状況・整備イメージの確認。
3月 2次掘削工事竣工
4月 3次掘削工事着工
6月28日 関係者打ち合わせ@現地 2010年度施工スケジュールの確認。法面の施工状況の確認・市道。
伊佐市勉強会 伊佐市の現状と、曽木の滝周辺の地域づくりの研究の協力体制について。
  8月9日 関係者打ち合わせ@現地 せせらぎ水路の水源確認と水路線形・施工に関する検討・指導。
  8月24日 伊佐市勉強会 曽木の滝周辺の地域づくり研究の協力体制の具体化検討。
  11月15日 関係者打ち合わせ@現地 曽木の滝分水路3次掘削の進捗状況・石積み部の施工状況の確認。
伊佐市勉強会 曽木の滝周辺における着地型観光摘要の提案。
  12月6〜7日 曽木の滝分水路石積み講習会 自然景観に調和する石積みに関する現地指導。(講師:福留脩文氏)。石の積み方、組み方の基本の説明、崩れ積みの説明。
H23(2011) 1月24日 関係者打ち合わせ@現地 石積み、階段部の施工状況の確認、呑口部および吐口部の最終整備イメージの確認。河床の仕上げ方についての検討。
伊佐市勉強会 着地型観光適用に向けた伊佐市の現状分析について。
  2月28日 第5回 曽木の滝分水路景観検討会 工事進捗状況の確認。嫌悪使いの統括、今後の方向性に関する報告。
  3月1日 第1回 曽木の滝周辺地域活性化検討会 曽木の滝周辺の関連地域開発計画と着地型観光適用に向けた研究成果の公表。
  3月 3次掘削工事竣工  
  9月15日 第2回 曽木の滝周辺地域活性化検討会 曽木の滝公園周辺整備計画について。曽木の滝周辺の観光素材活用方法と問題点・過ごし方について。曽木はっけんウォーキング開催の提案。
  10月13日 第3回 曽木の滝周辺地域活性化検討会 曽木はっけんウォーキング開催に向けたルート確認・運営体制の構築。
  11月5日 新曽木大橋 開通式 供用開始に先立ち、開通式が「曽木の滝公園」と「曽木発電所遺構展望所」を結ぶバイパス区間700mが新たに通行可能となった。
  12月9日 第1回 伊佐市観光ガイド養成講座 オリエンテーリング・観光ガイドの心構えに関する講演。
  12月10日 第1回 曽木はっけんウォーキング 曽木の滝分水路初の一般公開となるイベントの開催。前日開講された観光ガイド養成講座生も参加。
第2回 伊佐市観光ガイド養成講座
H24(2012) 1月18日 第3回 伊佐市観光ガイド養成講座 伊佐市内での実地研修(伊佐市内各所・間根ヶ平周辺)
  1月25日 第4回 伊佐市観光ガイド養成講座 先進地研修(都城市関之尾の滝周辺まちあるき)
  2月11日 第5回 伊佐市観光ガイド養成講座 観光ガイドプログラムづくり(ワークショップ形式によ「曽木の滝八景」の選考)
  3月2日 第6回 伊佐市観光ガイド養成講座 模擬観光ガイドの実施と講評会、観光ガイドの活動内容の検討と登録方法の説明
  3月5日 第4回 曽木の滝周辺地域活性化検討会 曽木はっけんウォーキングの実施結果と反省点・総評について。曽木発電所遺構周辺の利活用構想について。
  3月8日 新曽木水力発電所 建設着工 伊佐市、日本工営(株)および新曽木水力発電(株)は、伊佐市曽木の滝および曽木の滝講演において再生可能エネルギー創出事業の着手。
  4月20日 曽木の滝公園観光拠点施設オープン 再生可能エネルギーの学習コーナーを始め、市の歴史や観光情報を発信するパネルを展示する施設として、曽木の滝公園内にオープンした。
  7月22日 第3回 曽木はっけんウォーキング 2011年12月の曽木はっけんウォーキングを地元NPOが引き継ぎ、開催。運営体制や参加者数などイベント規模を拡大。

 

施工の様子(クリックすると拡大します)

H21年1月 H21年7月 H21年11月 H22年3月
H22年8月 H22年10月 H23年2月 H23年6月