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熊本大学 工学部 社会環境工学科 / 大学院 社会環境工学専攻

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進路情報

卒業生インタビュー VOICE 03

市職員(土木職)のキャリアパス

卒業生経歴

施設整備経営改善担当課長  榎本 敬子 氏

学生へのメッセージ

北九州市に入職して32年になりますが、この前のことのように思い出されます。土木の分野を歩く女性としては、大学初、市役所初ということで良くも悪くも随分注目されました。今では全く男女関係なく働くような環境になりましたが、女は迷惑、やる気があるなら男の何倍も努力しろと先輩方に随分厳しく育てていただきました。おかげで、何よりも打たれ強いのが私の強みになりました。

特に30代は人生の中で一番可能性に挑戦できる頃、欧州で始まっていた「多自型河川工法」をぜひ自分の目で確かめたくて、家族の協力のおかげで欧州に一ヶ月間の視察研修に参加。その後は川づくり奔走、次世代に残したい川づくりに取り掛かりました。

土木の仕事の範疇はかなり広いと言えます。下水、河川、都市計画、人材育成、新しい航空会社の立ち上げや倒産寸前の会社の再建計画など、市役所だからこそ何でもやれる(やらされる)のかもしれません。出先に飛ばされたこともありますが、地道な仕事こそ自分の力になると実感しました。今ではその経験が随分役に立っています。大切なのは、仕事に流されず、これでいいのかと問題意識をもつこと、そうするとどんな小さな仕事でもやりがいが見えてきます。

さて、仕事にいつもポジティブに向かうための私の秘訣は、ストレスを解消するための趣味をもつことです。私の場合は、大学時代から付き合ってきた主人と、テニス、登山、スキーなど部活並みに体を動かすこと。家事は二の次で、休みの日は思いっきりリフレッシュしています。それと家族、子供は3人ですが、私にとっては「チーム・えのもと」です。

これから、後輩となる皆さん、一回しかない人生に大いに挑戦してみてはどうでしょう。

これまでの主な経歴

インタビュー

プロフィール
 熊本市開発景観課景観整備係
 岡田 左千枝 氏

卒業年度
 学士:平成15年3月(平成14年度卒業)
 修士:平成17年3月(平成16年度修了)

Q.在学中の思い出は?

在学中の一番の思い出は、学部での勉強や友人関係など、高校までと比べて世界が急に広がったことです。専門分野の勉強はとても興味深く楽しく、学内や部活、他大学などの多くの友人に恵まれ、毎日がとても充実していました。レポート課題や実習は大変なことも時々ありましたが、今となってはいい思い出になっています。

3年間所属した舞踏研究部(競技ダンス)にはとても熱中しましたが、持病を悪化させてしまい最後まで続けることができなかったこと、またそのことが研究にも影響してしまったことだけは、今でもとても悔いが残ります。何とか卒業できましたが、指導教官の柿本先生には大変お世話になりました。最後に、私には聴覚障害がありますが、熊本大学では入試時や在学中に色々な配慮をしていただき、心から感謝しています。

Q.現在のお仕事は?

熊本市役所へは一般事務(身体障害)で入庁したため配属先は土木部門とは限らないのですが、新採から5年間は子ども未来局子ども支援部子育て支援課で庶務事務(庁内の事務処理、服務、支払、広報など)を担当しました。病児・病後児保育事業、地域子育て支援センター事業、乳幼児ママパパ教室事業、満一歳おめでとうカードやひごっこすくすくカレンダーの発行等に関わりました。膨大な量の書類に追われ大変な日々でしたが、市民の方の子育て支援に自分が少しでも役立つことができることを嬉しく思っていました。

その後異動になり、現在は都市建設局都市整備部開発景観課景観整備係に所属しています。ここでは庶務事務、予算決算事務と、係の事務として、景観法に基づく届出の審査を担当しています。大規模な建築物・工作物の建築や、大規模な開発行為、郊外の幹線道路沿いの集客施設の建築など、一定の規模の建築などを行う場合に事前に届出をしてもらい、本市の景観計画上問題がないかどうかの確認をしています。他にも係では現在、新町古町の住民の方と協働で、町屋などの歴史的資源を生かした町並みづくりに力を入れて取り組んでいます。

くまもと市の景観について
(熊本市HP http://www.city.kumamoto.kumamoto.jp/index.html⇒暮らし・環境・経済⇒みんなのまちづくり⇒くまもと市の景観について)

Q.お仕事の魅力は?

市役所での仕事は税や福祉、土木など様々な部門がありますが、どれも私たちの暮らしと非常に密接にかかわっているため、自分の頑張りで私たち市民の暮らしをよりよいものにしていくことができ、また、その成果が目に見えてわかる(ことが多い)というのが一番の魅力だと私は思っています。また、現在係で取り組んでいる町並みづくりの取り組みなど、地域の方とともに熊本市をよりよく変えていくために働けることは、大変すばらしいことです。まだ私自身は未熟なところが多く、自信をなくすことも多いのですが、自分を信じて、どんな仕事に対しても積極的に学び精一杯頑張り、少しでも熊本市のために貢献していきたいと思っています。

Q.これからの展望は?

新採から5年間は市役所内部での事務的な仕事が多く、繁忙期を除き窓口を担当することがありませんでしたので、現在の部署で窓口業務担当になってから、聴覚障害もあり窓口での聞き取りに大変苦労しています。また、就職して5年間土木とは関係のない仕事をしていたので当初は図面にも戸惑いました。

異動して1年がたち何とか慣れてきましたので、現在はより丁寧な応対をしたいと日々努力しているところです。
また、今後は町並みづくりの取り組みで地域の方と接する機会も増えると思いますので、コミュニケーション能力を磨く必要を痛感しています。

Q.新入生・在学生へのメッセージをどうぞ!

高校時代までは人見知りで大人しい私でしたが、友人や先輩、先生など様々な方との付き合いで培ったコミュニケーション能力など、在学中の経験が、今の私を勇気付ける大きな力になっています。皆さんも、大学時代は時間も体力も気持ちの余裕もたくさんありますので、伸び伸びとどんな事にでも積極的に挑戦し、色々な方とどんどん触れ合ってください!また、体調にも気をつけて頑張り過ぎないように時々息抜きもしてくださいね。それから、失敗したりつらいことがあったりしてもくじけないで大丈夫、そんな経験も全てが後の力になってくれます!!

その他の業種

  • 国土交通省
  • 県庁
  • ゼネコン
  • 建築コンサルト