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熊本大学 工学部 社会環境工学科 / 大学院 社会環境工学専攻

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進路情報

卒業生インタビュー VOICE 04

ゼネコンのキャリアパス

卒業生経歴

若築建設株式会社代表取締役兼執行役員副社長 菅野幸裕 氏

学生へのメッセージ

学生時代を振り返ると本当の意味で勉強した記憶がなく、ただただ後悔しています。S48年入社以来、現場・営業を通して善悪問わず数多くの人とお付合いして来た事が私の財産です。私の好きな言葉の一つに評論家小林秀雄の著した「本居宣長」(江戸中期の国学者)の中に「好信楽」という言葉があります。

私の勝手な解釈
家族が好きであり、仕事が好きであり、家族を信じ、仲間を信じ、しかしてのちこれを楽しむ

サラリーマン生活に終止符を打つべき時が近づいていますが今までに個人的にも、会社としても何度か躓きがありましたが、今後も決してあせらず、あわてず、あきらめず人生を全うしたいものです。

これまでの主な経歴

手がけた仕事

・スエズ運河拡幅・増深工事
・小野田セメント(現太平洋セメント)津久見工場−13m桟橋延長工事他
・臼杵市終末処理場用地造成工事他
・大分県保戸島漁港修築工事他
・鹿児島港(本港地区)岸壁築造工事他
・志布志港(若浜地区)防波堤築造工事他
・名瀬市終末処理場増設工事他
・北九州港(響灘地区)護岸築造工事他
・北九州市戸畑ポンプ場新設工事他
・白島石油備蓄基地シーバース工事他
・電源開発(現デンパツ)護岸築造工事他

インタビュー

プロフィール
 大林組 土木本部生産技術本部 
 瀧本 紅美 氏

卒業年度
 学士:平成19年3月(平成18年度卒業)
 修士:平成21年3月(平成20年度修了)

Q.在学中の思い出は?

学部4年から修了までの3年間の研究室生活です。学部までは先生方とは授業で関わる程度でしたが,研究室に配属されるとゼミ,プレゼンの練習,論文の作成,現地観測,などを行います。それらは研究が目的で行うのですが,社会に出てからも使うようなことばかりでした。人前で話をすること・報告書の作成など,現在の仕事をする上で大いに役に立っています。

また,研究室に所属すると授業でしか接することがなかった先生が近い存在になります。就職活動の相談などとても親身になって頂きました。学部の成績が落ちこぼれ級の私が大手の建設会社に就職できたのは,その時の指導教官であった山田教授のおかげだと思っています。
課外活動は,ダイビング部での活動に熱中していました。当時のスキューバダイビング部は部員20名ぐらいで,土曜日にはプールで練習,日曜日は天草の海で講習を行っていました。夏休みなどの長期休暇の際には鹿児島や沖縄で合宿を行っていました。ダイビング部の活動は海に潜る技術を習得できるはもちろんですが,社会人のOBの方が参加されることも多かったので,年の離れた人でも自然に話せるようになりました。ダイビング部で培ったコミュニケーション能力は今の仕事にも役立っています。

Q.現在のお仕事は?

現在は,本社のシールド技術部というところで、シールドトンネルの設計業務を行っています。まだまだ一人で業務を行うまでにはなっていませんが、先輩方に付いて実際の業務を通して、技術や知識を蓄えていっています。

入社直後は、初めに研修を2週間行った後,シールドトンネルの現場に配属されました。在来線を地下化する工事で,東京の各地で勧められている連立立体交差事業の現場でした。現場に配属された時点では,下準備となる工事が終わったころで,シールドマシンの発進直前でした。現場では指導係の先輩に付いて,設計図どおりに構造物ができているかを確認したり,測量をしたり,材料や写真や書類の管理をしたり,といろいろな業務を行いました。この現場で1年半働いた後,本社勤務になりました。 若年層のローテーション制度というのが全社的にあり、若いうちに本社と現場の両方を経験させましょうという方針の下で本社勤務になり、現在に至ります。

Q.お仕事の魅力は?

どんな大きな構造物も,多くの人々の小さな積み重ねによって造られているということに魅力を感じます。
計画をするのも人、段取りをするのも人、実際の現場でボルト1本締めていくのも人です。大きな橋やトンネルによって生活が便利になっている裏には,多くの関係者の苦労や努力があるのだと実感じています。また,多くの様々な人たちとコミュニケーションが取れるのも魅力です。 職場の上司や同僚や作業員の方はもちろんですが,女の子が作業服を着ているだけで珍しがられますので、近所の住民の方々から声をかけてもらえます。「がんばってね」とか「早く完成させてくれよ」とか言われると,うれしい気持ちになります。

Q.これからの展望は?

今年で入社して3年目になりました。 本社勤務になって構造計算とかもするようになり学生時代勉強しておけばよかったな〜と感じることは多々ありますが、新しい知識や技術もどんどん身に付いてきて楽しいです。今は本社で働いていますが、しばらくしたら現場に出て本社で学んだことを生かしてみたいと思っています。

将来的には計画〜施工〜運営まで自分で責任をもって行えるようになれればと思っています。そういう職種は所長や監理技術者という立場になります。 所長は,現場で一番偉い人で,現場の全てに対する権限と責任があります。今の会社で土木の女性の所長はいないようなので,女性初の所長を目指して頑張ります。

Q.新入生・在学生へのメッセージをどうぞ!

ゼネコンというと,スコップやつるはしを持って作業するイメージがありましたが,それは大いなる誤解です。 建設プロジェクトを管理・運営する仕事です。多くの人がプロジェクトに関わるので,人と話したり尋ねたりすることに物おじしないコミュニケーション能力があれば役に立つと思います。 先生に積極的に質問したり,部活やサークルに所属したり,運動会や文化祭などの大学行事に参加すれば,自然とそういう力は身に付くと思います。 多くの人との関わりを持って,楽しい学生生活を送ってください。

その他の業種

  • 国土交通省
  • 県庁
  • 市職員
  • 建築コンサルト