3月5日(金)15:00から17:00まで、秋吉教授の最終講義が工学部2号館223教室で開催された。前日からの強風にもかかわらず学内外から60数名参加者があり、予定時間をオーバーしたほど熱のこもった講義であった。
さて講義の内容は、まず耐震工学の研究を始められたきっかけが3年生の学生実習であったことや、京都大学の助手になって間もなく新潟地震に遭遇し、猛勉強を強いられたことなどのエピソードが紹介された。
また理論解析をするために相当な時間をかけたが、その分だけ完全にマスターすることができ、その後の研究を発展させていく上で大いに役立ったことなどの苦労話から始まり、耐震工学の現状は、人・知識とも十分であり、国際貢献の必要性や耐震設計法の将来展望まで言及され、大変貴重かつ有意義なものであった。
一番記憶に残った言葉は、若いときのこだわりと集中こそが、他の追随を許さないステータスを生み出すことであり、遅ればせながらも肝に銘じた次第である。
講義終了後、場所をくすの木会館に移して懇親会を開催した。ここでは、講義で訊けなかった思い出や卒業生との昔話で大いに盛り上がった。秋吉先生、33年間本当にお疲れ様でした。
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