8月4日(水)に平成16年度のオープンキャンパスが行われました。
連日の猛暑にも係わらず、九州各県より多くの高校生の方に参加していただきました。
環境システム工学科の学科説明会にも、午前・午後合わせて200名を越える高校生の方にお集まりいただき、大盛況でした。
学科説明会に引き続き、環境システム工学科(土木環境系)では、4つのテーマで研究室公開を行いました。
今回参加していただいた高校生皆さんには、来春この熊本大学工学部のキャンパスでお目にかかれることを希望しています。
環境システム工学科(土木環境系)の研究室公開テーマ・概要
1):「橋梁の地震被害と耐震対策を学ぼう」<山尾教授・松田教授>
日本では今地震の活動期に入ったとされております。東海沖や南海沖では大きな海洋型の地震が予想されていますが、このような地震に対して橋梁はどのような対策が取られているのか?阪神大震災での橋梁の被害状況を振り返りながら、耐震対策の現況を学びます。
2):「ライフスタイルを変えるテレワーク」<桜田教授>
テレワークは、情報通信技術を用いて場所と時間の制約にとらわれない勤務形態を可能にし,交通渋滞や環境問題の解消、社会的弱者の支援など幅広い分野での利用が考えられています。地域問題の解決策としてのテレワークの利用について紹介します。
3):「地下の環境を見るためのテクノロジー」<小池助教授>
ビルディングや橋梁の建設,地下水の利用,地震防災などのために地下を知ることは重要です。望遠鏡を使えば何十憶光年の彼方まで観測できますが,光は地中を通らないので,地表のわずかな下にさえ何があるのかわかりません。そこで,地震波,電気,地中ガス,数理モデル,さらに人工衛星データを使って,地下の環境を見るためのテクノロジーについて紹介します。
4):「水をきれいにする小さな生き物を見てみよう」<川越助教授>
川や海に湖など、我々を取り巻く水環境の「水質」を保つ上で、細菌やプランクトンなどの微生物は非常に重要な役割を果たしています。微生物を活用した水質浄化システムについて学ぶとともに、そこで活躍する微生物の姿を光学顕微鏡や実体顕微鏡で観察してみましょう。