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熊本大学 工学部 社会環境工学科 / 大学院 社会環境工学専攻

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学生災害ボランティア活動報告 -熊本市ボランティアセンター長・横田浩さんを招いての講演会 -

日時:7月9日(月)13:00〜14:00
場所:工学部1号館3F 演習室(スタジオ)
参加者:学生25名

7月9日、学生災害ボランティアの第2回の活動として、今回は熊本市社会福祉協議会ボランティアセンターからセンター長の横田浩先生を招き、講演会を行ないました。講演会の内容は、大きく分けて@)ボランティアの現状について、A)復旧活動を行なっていくにあたっての心構え、B)α米の調理実演、の3つでした。

@)ボランティアの現状
070709_1.jpgまず初めに、ボランティアの現状についてのお話がありました。1995年の阪神大震災では、ボランティア参加者数が延べ人数で130万人と報告されており、それでも人手が足りていない状況であった一方で、ボランティアの参加者数が多すぎたためにボランティアの機能が十分に発揮できなかった事例もあるとおっしゃられました。つまり、ボランティアは、災害の規模やその需要に見合う程度の活動を行なうことが最重要であり、災害に対する過度な反応は避けなければなりません。いずれにせよ、災害ボランティアは社会的認知が高まり、その活動が期待されています。

A)復旧活動を行なっていくにあたっての心構え
 横田先生が提案されたボランティアの心構えとしては、イ)自分で考えて行動し自分のことは自分で守る、ロ)思い込みをなくし被災者の立場に立って活動する、ハ)地域住民の自立を支援する、でした。活動していく中で、自分の身に危険を感じたときには決して無理をせず、それが被災者に頼まれたことであっても、断る勇気をもつこともボランティア活動を上手く機能させていくためには必要となります。また、被災者と会話をしたり、お話を聞いてあげたりするだけでも十分に有意な活動となります。

B)α米の調理実演
070709_2.jpg講演会の後半は、α米と呼ばれる災害時に被災者への食料として用いられる食物の作り方を、実演によって教えていただきました。必要なものはお湯(または水)だけで、箸や取分けるための皿は付属されてありました。実際に参加者数名で作って、試食もしてみました。とてもおいしく、おかわりをした人もいました。

講演会の修了時に参加者にはアンケートに答えていただきました。アンケートでは、まず今回の講演で防災に関心を持つことができたか、ボランティアに対して興味を持つ事ができたか、今回の研修会の難易度・時間はどうであったかという問いに答えてもらいました。全員が学生災害ボランティア参加者ということもあり、ほとんどの学生から防災やボランティアについて興味が持てたという回答が得られました。また研修の難易度としては、ちょうど良かったと回答した人と同程度易しかったと回答した人がいました。これは、向上心や探究心からくるものではないかと感じました。自由記述の欄にも、「ボランティア活動にいきなり行き、自分で何をすべきか考えるのは難しいと思うので、実際にどのようなことが行なわれているのか、もう少し研修が必要だと思った。」や、「実際に現地に行くときの移動手段や作業内容など、具体的なことを研修でやって欲しいです。」など、意欲的な意見が多数ありました。このような意見は、今後の課題として反映させていきたいと考えています。



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