土木施設の材料は、現在はコンクリートや鉄が主流となりましたが、昔は石・木材が主であり、河川の護岸、石橋、城郭の基礎材として活用されていました。熊本県では優秀な石工集団によって造られた通潤橋や霊台橋の石橋、熊本城の石垣は、その造形美から多くの人達に感動を与えています。
さて、平成15年10月に河道改修に伴って発見された石積み護岸堤は、全長約1kmに及ぶ不連続堤であり、江戸初期の清正時代に築造された可能性が高まっています。学生に対して、生きた教材として活用されることから国土交通省熊本工事事務所のご協力を得て、下記日程で現場見学を実施しました。

1 日 時 : 平成16年2月24日(火曜)13:00-18:00
2 見学場所: 矢部石材採掘現場(矢部町島木)
石積み護岸の発掘現場(中央町岩下)
3 見学内容: 自然石の採掘、加工技術
自然石の石積み、伝統的河川工法
4 参加者 : 13名(学生)