「九州デザインシャレット2005」が9月12日(月)から19日(月)まで、佐賀県唐津市で開催されました。
「九州デザインシャレット」とは、今年から始まった学生向けのデザインワークショップ(設計演習)です。このイベントの特徴は、景観を専門とする九州の大学を中心とした学生のグループである『KL2(Kyushu Landscape League)』が企画・運営、広報用のWebやポスターづくりなどを行なっていることです。熊本大学からは、講師として小林一郎教授と星野裕司助手、事務局としてKL2にも参加している小林研究室の中島幸香さん(M2)と増山晃太さん(M2)が加わりました。
今年は“市民のためのウォーターフロントデザイン”をテーマとし、JR西唐津駅から浄水場・ヨットハーバーのある埋立て地、九州電力唐津発電所、フェリー埠頭建設予定地までを対象地域としてデザインしました。この場所は、実際に行政と市民が協働してまちづくりが行なわれていることもあり、計画や設計条件においても現実を考慮した設定をし、港と市街地をつなぐこと、水際線を楽しめる空間とすること、既存の資源を活かすことを留意事項としました。
参加した学生24名、社会人4名の計28名は6班に分かれ、対象地域のマスタープランとその計画に基づく模型制作を設計課題として取り組みました。7泊8日の合宿形式という日程で、20〜25年後の唐津港の将来像を表現したマスタープラン(1班)とその計画に基づく5ヶ所の模型(5班)を制作、最終講評会では地元の方々にも参加して頂き、発表を行ないました。「九州デザインシャレット」終了後、成果品のマスタープランと模型は唐津市役所に展示されました。
今年の「九州デザインシャレット」には、熊本大学の学部生が3名(臨時スタッフが1名)参加しました。初めて会う学生と短期間で設計演習を行なうという環境に最初は戸惑っていたようですが、だんだんと自分の色を出して議論をするようになっていきました。それぞれにとてもいい経験になったものと思います。「九州デザインシャレット」は来年以降も九州を舞台に続いていきます。来年は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか?
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