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講義・学科イベント平成18年度太田育英奨学金を受けた学生の言葉が届きました(その1)社会環境工学科は、卒業生や旧教官の寄付によって創設された基金によって、本学科の学部及び大学院に在学中の学生に対して、独自の奨学金・表彰制度を有しています。 今回紹介する「太田育英奨学金」は、本学科昭和15年卒業生の太田豊氏の意思による奨学基金で、学業成績、人格がともに優れた学生、もしくは経済的事情で学資の支弁が困難な学生の内、学業意欲が旺盛と認められる者に奨学金を支給しています。
この度、太田育英奨学金を授与していただき誠にありがとうございました。私の専門は交通計画であり、熊本電鉄のLRT(ライト・レール・トランジット)化計画案が研究対象でした。そのため、この奨学金をヨーロッパのLRTをはじめとする交通システムの視察費用に当てさせていただきました。以下、視察した都市を挙げます。 ドイツ:フランクフルト、マインツ、ダルムシュタット、マンハイム、ハイデルベルク、カールスルーエ、フライブルグ これらの都市を視察する中で、まず衝撃を受けたのが都市の賑わいでした。例えば、ドイツのフライブルグという都市は、人口約20万人で訪れたのが平日の15時頃にも関わらず、同規模の日本の都市と比較すると信じられないぐらいの人が街中を歩いていました。そして、この中心市街地に活気を産むような交通システムがうまく機能していると感じました。以下、気付いたこと・感じたことを挙げます。 ・LRTは街中でもかなりの高速走行を行っているにも関わらず騒音・振動が少なく静か。日本の路面電車とはかなり違う。運行間隔も数分で非常に便利。また、低床車両のため乗りやすい。実際、高齢者や車椅子の方を多数見かけた。 今後、日本の都市が環境問題や高齢化社会に対応するために、ヨーロッパの都市計画・交通計画から学ぶべきところは多いと思います。そして、それを実際に自分の目で見ることができたことは非常に良い経験となりました。今春よりコンサルタントに勤務することになりますが、この経験を生かして少しでも大きく社会貢献できればと考えております。最後に太田奨学金を授与していただいたことに重ねて御礼申し上げます。 メイン 平成18年度太田育英奨学金を受けた学生の言葉が届きました(その2) » |