
プロジェクト名 地域水循環を踏まえた地下水持続利用システムの構築
「21世紀は水をめぐる争いの世紀」と言われています。
日本は世界からみれば比較的水に恵まれ、
しかも島国ですので水をめぐって隣国ともめるといったことがすぐに起こるとは思えません。
ですがこれからの時代、「水」は石油や石炭と同じように“とても大切な資源”になることは間違いないでしょう。
熊本大学では様々な研究者が水に関わる研究に関わっています。
中でも現在、理学部と工学部が連携して取り組んでいるのが「地域水循環を踏まえた地下水持続利用システムの構築」というテーマです。
これは、「雨が降って川となり海に注ぎ、蒸発して雲をつくり、また雨が降る」といった“水の循環”を研究することで、
大切な水資源を保全しようというものです。
このテーマは、戦略的創造研究推進事業(CREST)と呼ばれる我が国の大きな研究プロジェクトの一つに選ばれています。
私たち社会環境工学科はこのCRESTプロジェクトに参画し、
水循環のメカニズムを明らかにするための研究や、水質浄化・再利用技術の研究に取り組んでいます。
例えば「3次元高精度電気探査装置の開発」は地下の深さ200mまでの状態を1mの精度で解析できるといった最先端の手法の開発がテーマです。
また、「嫌気性アンモニア酸化細菌による窒素除去」は、わずか10年ほど前に発見された特殊な微生物を活用することによって、
極めて高い濃度の窒素汚染水を高速に浄化できる技術に関する研究です。
これらの研究はまだ始まったばかりですが、今後はさらに色んな分野とも連携しながら、
かけがえのない水資源を守るためのLeading Edgeな研究を進めたいと考えています。
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