2006年06月 のバックナンバー
第一回土木計画学公共政策デザインコンペで「黒川賞」を受賞
去る6月9日に,東北大学で開かれた第33回土木計画学研究発表会の期間中に、第1回公共政策デザインコンペ「地域まちづくりデザイン」の審査が実施されました。このコンペのテーマは,地域の活性化を促すような都市や、人々が心豊かに暮らせるような都市など、持続可能性・公共性の高い、新しい都市のありかたを提案するものでした。
そこで,工学部まちなか工房と本学科の森崎修一郎君(当時大学院生2年生)、岡本欣久君(当時4年生)、黒仁田英之(当時4年生)による調査研究「中心市街地の時間貸し平面駐車場の有効利活用のための方策と支援策の提案」をポスターにして応募しました。
近年、地方都市の都心部では低・未利用地が増加しており、様々な都市サービス機能の低下を生じさせています。その結果として都心部への訪問者が減少し、それが低・未利用地を生むという悪循環が生じています。この提案は,低・未利用地として都心部の無人時間貸し平面駐車場に着目して、駐車場の利用者と地権者にそれぞれアンケート調査を実施し、行政が取るべき低・未利用地の有効利活用方策を検討したものです。
審査の結果,本提案は「黒川賞」という栄誉ある賞を受賞しました.受賞の理由は、
・提案内容が地域の文脈を十分配慮している ・公共政策にふさわしいビジョンや目標を指し示している
・合意形成や資金調達など、政策形成、政策の始動、持続・継続のための方法論や体制、ルール等についての工夫が提案されている ・提案内容に関わりをもつ各ステークホルダーの視点からも考えられている ・既存制度や方法論について問題提起や改善提案がなされている ・本提案に至るプロセスや体制についても工夫がある というものでした.
今後も,まちづくりに対する実践的な調査研究を行うと同時に,そこから得られる成果に基づいた政策提言を行っていく予定です.
社会基盤設計演習「地下水を守る遮水バリア」グループが熊本市廃棄物計画課を訪問しました
 「地下水を守る遮水バリア」グループ(7名)、環境地盤椋木研究室の4年生(3名)および地盤工学大谷研究室のM2(1名)は、熊本市の廃棄物処分状況の調査と廃棄物処分場の構造を学習するために、5/26に熊本市廃棄物計画課を訪問しました。
本演習で使用しているテキストに基づいて、熊本市の廃棄物処理状況などの質問状を30項目ほど準備していました。これらを熊本市廃棄物計画課の担当者の方に事前にお渡してこの日を迎えましたので、本訪問では、我々の質問状についてお答えいただくディスカッションとなりました。
また訪問前に、本設計演習グループでは、訪問前に『我々が生活する日本では、ごみの総排出量が年々増加し、その処理が困難になりつつあります。対策の方法としていかなるものが適当か?』について討議していました。
ここでは、1)家庭から出るごみの排出量を規制する、2)処分場の数を増やす、3)既存の廃棄物処分場の処理能力を強化する、という3つの項目を想定し、各人がこの訪問会に望んだわけですが、廃棄物計画課の方を交えてのディスカッションを通して新たな知見と現状の深刻な問題を認識し、普段のごみの取り扱いに対しても少し意識が変わったようです。
また、熊本市が建設した扇田処分場の埋立方法についてもご説明頂き、地下水を守るための遮水バリアシステムについて学習しました。
丸山 繁 副技術部長 平成17年度土木学会「技術功労賞」を受賞
 ・受賞について ・賞名:平成17年度土木学会技術功労賞 (教育・研究・啓発分野) ・受賞者:丸山 繁 (熊本大学工学部技術部副技術部長・技術専門員) ・受賞理由: 36年間に及ぶ学生実験や卒業研究等の指導、若手技術職員の指導・育成、一般市民への土木技術の普及(干潟フェスタ(熊本大学等主催)、研究室公開、中学生を対象とした夏休みの自由研究テーマ相談会)等への功績 ・土木系教室のみならず、工学部技術部の栄誉であり、丸山副技術部長の受賞を祝福したいと思います。
本田研究員が土木学会論文奨励賞を受賞しました
●受賞について 賞 名:平成17年度土木学会論文奨励賞 受賞者:本田泰寛(熊本大学大学院 自然科学研究科 学術研究員) 主 題:エヌビック社による鉄筋コンクリート橋建設に関する歴史的研究(総合題目) 登載誌: (1)土木史研究論文集Vol.23,pp.83-93,2004.5 (2)土木史研究論文集 Vol.24,pp.1-8,2005.5 著者名:本田泰寛、小林一郎、ミシェル・コット
 「エヌビック社の橋梁建設を通して見た鉄筋コンクリート橋の発生と発展に関する研究」(平成16年度 熊本大学学位論文) に関連する研究に対して受賞。 ●表彰式について 表彰式:土木学会 第92回通常総会にて開催 開催日:平成18年5月26日(金) 13:15〜17:00 場 所:ホテルメトロポリタンエドモント(東京都千代田区)
1年生が合宿研修に行きました
 5月29〜30日に1年生合宿研修が行われました。研修先は、一日目が北九州エコタウン、二日目は福岡市西部埋立場にある西部汚水処分場,中田埋立場,今津運動公園,リフレッシュ農園でした。天候に恵まれ,初夏を思わす陽気の中、各施設を見学しました。ごみ問題が深刻化している今日、研修した1年生はごみ問題に対しそれぞれ新たな発見があったようです。 参加者 :学生77名,:教員18名 スケジュール: 5月29日(月) 熊本大学出発 北九州エコタウンセンター エコウッド(再生建材製造工場) 響エコサイト(建設資材リサイクル工場) 風力発電施設 行橋市研修センター ゆくトピア 泊 5月30日(火) 出発 福岡市中田埋立場 今津運動公園 リフレッシュ農園 西部汚水処分場 熊本大学
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