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熊本大学 工学部 社会環境工学科 / 大学院 社会環境工学専攻

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2005年06月 のバックナンバー

環境土木工学特別演習第一の講演会が行われました

5月13日、環境土木工学特別演習第一の第一回講演会が行われました。本講義は博士前期課程1年次対象に開講されています。この講義の趣旨の一つは、学生という立場から、土木環境系の先生方の評価をするものです。内容は、普段の講義では聴くことの出来ない各先生方の研究に関する講演会となっています。

photo最初の4週間は土木の助手4名による講演です。初回は、渡辺助手による「木橋について」。最近では、土木材料としてなかなか教わる機会のない木材 について、環境面からの必要性や強度面の保証など、学生にとって大変興味深い内容でした。
講義終了後は、小林教授、渡辺助手と学生有志による懇親会。木橋の裏話や、教官の思い出話など、講演会とは一味違った話を聴くことができました。後半は、崎元学長を迎え、学生に対し熱いエールをいただき、一同盛り上がりました。

photo5月20日、第二回講演会が行われました。
第二回目は、田中助手による「大気・地表面の熱収支観測」。フラックス、熱収支などというかなり専門的な解説を交えつつ、チベット高原で行われている国際プロジェクトについての紹介など、幅広い内容の講演となりました。講義時間を延長しての質疑応答では、些細な疑問から研究の中身に深く突っ込んだ質問などが飛び交いました。
講演終了後は、会場を近くの定食屋に移しての討論延長。聞き慣れない大気・地表面に関する研究、標高4,700mのチベット高原の話、進路に関する話など、講演会では話しきれなかった内容に盛り上がりました。

photo5月27日、環境土木工学特別演習第一の第三回講演会が行われました。
第三回目は星野助手による、「ユニークな研究」や「景観論」といった内容の講演会でした。ユニークな研究に必要なのは、「1.しつこいこと、2.師匠を2人もつこと、3.寂しさに耐えること・耐える環境をもつこと」という、どの分野にも共通していえるポイントの話。さらに具体的に研究では別なもの同士を組み合わせる、結びつけることが重要である、とのことでした。これから研究を進める学生には、熱いエール、メッセージとして受け止められたようです。
後半には自信の研究テーマである「状況景観論」が披露されました。これまでの講義で学んだ景観論をふまえた先進的な景観論の話が、大岡昇平の小説やピカソの絵を題材に紹介されました。
講演終了後の懇親会では、子供時代の話や景観論に対する感想などの話題で盛り上がりました。

photo6月3日、環境土木工学特別演習第一の第四回講演会が行われました。
第四回目は、佐藤助手による講演でした。「岩盤工学」のイメージを導入として、「エネルギー、岩盤、亀裂」がキーワードのお話です。温泉から発電まで請け負っている地熱エネルギー。地熱を得るために重要となる地下の応力と亀裂。さらには、日本の電力量の約1/3をまかなっている原子力発電と、その核廃棄物に関する現状。土木分野の中でも、最も人目につきにくい地下の世界や、地球規模の問題ともいえるエネルギーについて、大変興味深い内容の講演会でした。
講演会終了後は、これまでに講演を担当した助手4名と、受講者の学生での懇親会が行われました。

助手シリーズ4回の講演会は、普段接する機会の少ない助手と学生が親睦を深めるきっかけとなったようです。さらに、学生にとっては自分の研究分野以外の話を聴くことができ、よい刺激となったのではないでしょうか。

第五回からは、学外から講師を招いての招待講演となります。
次回は熊本県小国町でまちづくり活動を進める、(財)学びやの里 研究員の嵩和雄さんによる講演です。





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