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熊本大学 工学部 社会環境工学科 / 大学院 社会環境工学専攻

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2006年08月 のバックナンバー

松田教授が防災・減災フォーラム2006in熊本に参加しました

熊本日日新聞社主催,国土交通省,(社)土木学会他後援の防災・減災フォーラム2006in熊本が7月28日,熊本市上通町のホテル日航熊本で開かれ約150名の防災関係者・市民の参加がありました.

社会環境工学専攻の松田教授が「今何をなすべきか,防災・減災のために」と題して基調講演を行いました.続いて「みんなで取り組む地域防災」をテーマにパネルディスカッションが行われ活発な意見交換がなされました.

フォーラムの概要は8月26日の熊本日日新聞に掲載されました.

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3年生が三角で授業の成果を発表

平成18年8月6日(日)に宇城市三角町にて開催されたまちづくりワークショップにおいて,社会環境工学科の3年生が空間デザイン案とまちづくり案を発表しました.説明会には,20名以上の地元の方々が集まり,熱心にご質問して頂き,学生たちと活発な意見交換が行われました.
発表会は社会基盤設計演習の一貫であり,小林・星野先生担当の「三角東港周辺の景観デザイン」受講者7名,田中尚人先生担当の「三角周辺のまちづくりプランニング」受講者7名の計14名の学生たちがチームを組んでデザイン提案を行いました.

photoまず,「隠れスポット」チームです.天草1号橋のたもとを「隠れスポット」と命名し、迷い込むかのような錯覚に陥る場所の楽しさ、自然の豊かさなど、場所の特性を活かすような案を提案しました。天草への通過点という課題に対して、三角西港、東港の中間地点に位置し、天草へと渡る一歩手前である、この場所で足を止めてもらうことを狙いとしています.ポイントとしては、@使われなくなった石油タンクをカフェ、展望所として利用.A船着場の提案などでした.

photo空間デザイン提案の二つ目は,「三角幸せ家族計画」チームです.対象となる場所は三角東港の西側に広がる埋立地、使われていない倉庫群です.提案では、家族をターゲットに、父、母、子供が一日中楽しめるような空間となるようなデザインを行いました。この案、最大のポイントは@チャイルドパーク.Aショッピングセンター.Bファミリーストリート.などの3つのストリートの提案でした。

photo最後に,上記の二つの空間デザイン提案を含んだ,三角周辺の広域なまちづくり提案として「パレット三角」計画が発表されました.これは,@まず,三角西港や東港,戸馳島や高野山,太田尾海水浴場など個性的ではあるが散漫になりがちな三角のスポットを,パレットに載った絵の具に見立てて,それぞれの場所の彩りを認識する.Aそれぞれの絵の具を混ぜるために動く絵筆のように,徒歩や自転車,バスや船,自家用車などの移動手段を検討し,周遊コースを提案する.Bこれらを,あまり三角に来たことのない人々にも効果的に示せるようなサイン計画としてデザイン提案するものでした.「絵を描く科キャンパスはどこに?」の質問に,発表者の本田百合絵さんからは,「キャンパスはみなさんの心の中にあります!」との回答が出るなど,地域の人々に訴えかけるまちづくり案でした.

4月から3ヶ月という短い期間でしたが,三角のまちや人々の交流も深まり,今後のまちづくりに繋がる実践的な成果を納めることができたと,学生たちは実感を新たにしていたようです.

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工学部プロジェクトXにて,藤芳氏の講演会が行われました

平成18年8月4日,第12回工学部プロジェクトXとして,本学科OBの藤芳素夫氏の講演会が行われました。
藤芳氏は,昭和45年の本学科を卒業され,昭和48年に建設省(現:国土交通省)入省,平成11年には近畿地方建設局長(現:国土交通省近畿地方整備局長)になられました。現在は,(社)日本河川協会専務理事としてご活躍中です。

講演のタイトルは「水防災と河川環境 〜次世代の若者に、自然豊な、美しいこの日本を引き継ぐには〜」です。藤芳氏より,事前にいただいたメッセージをここに転載します。

photo「日本の陸地面積は世界の0.3%ですが、この狭い中に世界の活火山の約10%があり、マグニチュード8以上の大地震の約20%が起こっています。また、日本国土の約10%の沖積平野の氾濫原に、人口の約50%、資産の約75%が集中しています。日本は世界の中で一番災害を受けやすい地域と言っても過言ではありません。一方、日本は四季を持ち、自然環境に優れ、花鳥風月を重んじる人と文化を育んできました。一方的に自然災害に立ち向かうだけでなく、如何に自然とうまく付き合うかが大切になってきます。
ハード整備とソフト対策が車の両輪となって初めて水防災が図れます。「美しい山河を守る災害復旧」でコンクリートを使わない護岸造りの提唱はその一例です。
今回は情報を切り口に「水防災と河川環境」のお話をします。 
熊本という、人と自然の豊かさこそが日本の技術の先端をリードしてゆくと信じます。今こそ地方大学がその優位性を発揮できる良い機会だと思います。日本の再生に向けて熊大生のますますの活躍を期待しています。」

photo講演の最後に,学生のみんなへ熱いメッセージをいただきました。「肥後もっこすの継承!」「熊大生ができること!」「熊本からしか発想できないこと」と,土木技術者の大先輩である青山士の言葉「萬象ニ天意ヲ覚ル者ハ幸ナリ。人類ノ為メ國ノ為メ」というお言葉です。
これから社会基盤整備に関わることが多い社会環境工学科の学生達には,大きな勇気と自信を与える講演になったことと思います。

御多忙中にも係わらず,講演をお引き受けいただいた藤芳氏にはこの場を借りまして御礼を申し上げます。




受賞報告:NINEL ALVER 博士

工学部百周年記念学術振興基金 ポスドク研究員 

NINEL ALVER 博士 

社会環境工学科の外国人客員研究員である女史,平成18年度「(社)セメント技術協会年次大会」において,優秀講演者賞を受賞した。この賞は,大会での講演内容において新規性に優れた研究で,かつ発表の素晴らしいものに送られるもので,衝撃弾性波法の波形処理の画像化を行った研究内容で,かつ講演技術も優れているということで受賞した。女史は平成16年度の「セメント技術大会」での優秀講演賞に続いての2度目の受賞であり,前回は博士課程学生として,今回はCOE担当の複合材料学研究室でのポスドク研究員と受賞したものである。





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