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熊本大学 工学部 社会環境工学科 / 大学院 社会環境工学専攻

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トピックス

2006年02月 のバックナンバー

平成17年度卒業研究発表会が開催されました

photo平成17年度卒業研究発表会は、下記日程で実施された。発表は、ポスターセッションの形式を取り、発表者76名を4グループに分け、各人の発表時間を90分とした。発表者は教員、大学院生および3年次学生と、活発に議論した。

photo熊本大学工学部環境システム工学科
《環境共生工学コース・環境構築工学コース》

平成17年度 卒業研究発表会

日時:平成18年2月20日(月) 8:40〜16:00
場所:熊本大学工学部百周年記念会館

photo  (発表風景)




土木学会の全国大会で,優秀講演賞を受賞しました

大学院自然科学研究科
博士(前期)課程 2年  高木 耕一

土木学会平成17年度全国大会,第60回年次学術講演会にて
「年次学術講演会 優秀講演者賞」を受賞

対象論文
「SIBIEによるコンクリートひび割れ欠陥の検出性能に関する考察」

共著者:高木 耕一(前期課程2年),Ninel Alver(ポスドク研究員),大津 政康

内容:コンクリートに発生するひび割れは,損傷程度のみならず将来の内部鉄筋の腐食につながる重要な検査対象であるが,これまで,その深さを的確に評価する検査法はなかった。それを,SIBIE法という新しい手法で,イメージ画像として深さを表示することに成功した成果をまとめたもので,講演内容も素晴らしいということで,受賞した。




(社)農業土木学会材料施工研究部会にて研究奨励賞を受賞しました

大学院自然科学研究科
博士(後期)課程 3年  鈴木 哲也

(社)農業土木学会材料施工研究部会 研究奨励賞 を 受賞

対象論文
「老朽化管路施設の機能評価におけるAE法の応用と課題」

指導教官 環境共生科学専攻 防災システム工学講座 教授  大津 政康

内容:
 農業用の導水施設は,日本中に設置が進められ,農業の我が国の発展を支えてきた重要なインフラストラクチャであると考えられている。しかし,戦後からの活発な設置の後に,老朽化が近年問題とされている。それをアコースティック・エミッション(AE)という計測手法を適用し,欠陥部を非破壊的に検出可能な検査法を開発し,それによる評価法を提案した画期的な研究成果である。



環境土木工学特別演習第二の講演会セッション2(第3回〜第5回)

photo第三回目(11月25日(金))は山田助教授の「地球温暖化と沿岸域の防災・環境」。普段聴き慣れているにもかかわらず、少々わかりづらい「環境」の説明から始まった講演。先生流の環境のとらえ方を押しつけるのではなく、技術者として自分なりの「環境」を定義する方法の提示でした。環境の大部分は物理環境で決まってくる、という一定義からは、学生に土木環境技術者・デザイナーとしての道を見つけて欲しい、とのメッセージが秘められていたのではないでしょうか。そして、今すぐにできること、として挙げられた3つの項目−@現実に起こっている問題に関心を持つことA実際に現地を自分の足で歩き、自分の目で問題点を確認することB温暖化は避けられない。とくに、最後のメッセージに続く、「防災・環境・地域・景観に配慮できる土木環境技術者(デザイナー)を目指してください」という言葉は、様々な分野で技術者を目指す受講生一同、胸に留めた言葉ではないでしょうか。

photo第四回目(12月2日(金))は、川越助教授による講演。これまで「環境」と名の付く先生の講義を受けてきた受講生に対して、「環境という言葉は好きじゃない」との一言。小学生の頃に公害に興味を持った、という経験から公害=環境問題という観念に疑問を呈するものです。「環境というのは生物だ。土木ではない。」土木を学んでいるから、とすべてを土木分野で括ろうとしがちな学生へ一喝でした。一時期大きな社会問題となった「環境ホルモン」の本当の恐ろしさとは。人類だけで生きていけるのか。これらは果たして、環境を専門とする者のみが考える問題なのでしょうか。ベースのところで話ができない人間はダメだ、との言葉は、土木界のみでなく今後社会へと出て行く受講生に対しての少し厳しめの、励ましのメッセージ。学生が自分の研究分野のみにとらわれかけている、との危惧は、多くの学生の意識に大きく響いたようです。

photo助教授シリーズ最終回の第五回目(12月9日(金))は、柿本助教授による講演。前回、前々回と続いた環境の話とは打って変わって、先生の専門は、土木計画学。そして、出てくるキーワードは経済。土木分野ではなかなか馴染みが薄い経済の話ですが、社会基盤施設を多く取り扱うにあたっては、なくてはならないものです。昨年開設された政策創造研究センターに所属となったことを受け、同センターとはどんなことをやっているのか、併せて紹介がありました。講演の本題は「暮らしと経済・行動モデルの世界」。様々な計画を評価する一手法として、コストに換算して評価したものの実例を交えて話していただきました。学生時代の話から、政策創造研究センターの概要やご自身の研究の詳細まで、と盛りだくさんの講演にも関わらず、学生との対話に充てた時間は30分。専門分野に対する質問から趣味の映画・格闘技・読書の話にいたるまで、受講生全員の声に耳を傾けた講演会。土木計画、あるいは先生に対する印象がガラリと変わった学生も多かったのではないでしょうか。

5回にわたる助教授シリーズ。学生は、普段の講義とは違う各先生方の研究者としての一面を見ることができたのではないでしょうか。また、教育者として、学生に向けられたメッセージは、今後それぞれに土木技術者としての道を歩んでいく受講生に、強く響いたことでしょう。




「九州デザインシャレット展」が開催されました

平成18年1月20日(金)〜25日(水)の6日間、上通・並木坂のまちなか工房にて「九州デザインシャレット展」が開催されました。

photo今回の展示は、「土木の日」の関連行事として行なわれました。「365が土木の日」という観点から,例年通りの11月開催ではなく、年を越しての開催となった初めての試みでした。
「九州デザインシャレット」とは、昨年の9月12日(月)から19日(月)まで、佐賀県唐津市で開催された、学生向けのデザインワークショップ(設計演習)です。このイベントの特徴は、景観を専門とする九州の大学を中心とした学生のグループである『KL2(Kyushu Landscape League)』が企画・運営、広報用のWebやポスターづくりなどを行なっていることです。熊本大学からは、講師として小林一郎教授と星野裕司助手、事務局としてKL2にも参加している修士の学生が2名、参加者として学部生が3名(1名はボランティアスタッフ)参加しました。

photoその九州デザインシャレットの成果物を多くの人々の目に触れてもらおうということで、熊本でも展示することになりました。
展示のメインとなるのは、唐津の地元の方々にも参加して頂いた最終講評会で発表した提案のマスタープランと模型です。その他にも、実際の議論に使用したメモや、スケッチ、図面、トレーシングペーパーなども展示してあり、8日間という短い期間で、初対面の人たちとつくりあげていく過程が伝わってきました。

photoまた、展示期間中の初日20日にはオープニングイベントが開催され、約50人もの方々に参加頂きました。オープニングイベントでは、九州デザインシャレットのスタッフであり、展示会の準備・構想から関わってきた小林研究室の中島幸香さん(M2)と増山晃太さん(M2)が、それぞれ九州デザインシャレットの概要説明、成果品報告を行ないました。また、熊本大学からも参加した学部生2名がそれぞれ、シャレットを通じて感じたことや、今現在も参加者同士のネットワークが続いていることなどを感想と共に述べてくれました。さらにシャレットの講師として参加した星野裕司助手からも、教育者として見たシャレットの感想や、8日間学生と共に泊まり込んでエスキースをした体験談を述べて頂きました。そして、本展示会の主催である「土木の日」熊本実行委員会・風景デザイン研究会の両方の委員長である小林一郎教授から、「九州デザインシャレット2006は熊本で開催します!」という宣言で幕を閉じました。

photo展示期間は6日間と短いものではありましたが、週末には、福岡から九州デザインシャレットの参加者の方々、通りすがりの方、熊本市民の方々など、まちなか工房に賑わいと活気をもたらしていただきました。

九州デザインシャレットのホームページはこちら
九州デザインシャレットのブログはこちら(展覧会の様子がご覧になれます)
小林教授の研究室はこちら
まちなか工房についてはこちら





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