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熊本大学 工学部 社会環境工学科 / 大学院 社会環境工学専攻

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2008年07月 のバックナンバー

文部科学省 安全・安心科学技術プロジェクトに「地域水害リスクマネジメントシステムの構築と実践」が採択

当学科の防災グループの申請課題が,7/1付けで文部科学省の安全・安心科学技術プロジェクトに採択されました.
34件の申請の中から3件の採択でした.プロジェクトの概要は以下の通りです.

課題分類 :  災害時における地域の安全・安心確保のための情報システムの構築
提案課題名: 地域水害リスクマネジメントシステムの構築と実践
研究代表者名: 大本 照憲 教授
実施期間:   平成20 年7 月〜平成23 年3 月
責任機関名:  熊本大学

1.安全・安心科学プロジェクト事業の概要
安全・安心科学技術プロジェクトは、文部科学省が平成19年度から開始した提案公募型の研究開発事業であり、国民生活の安全・安心の確保に関する重要課題を解決するための研究開発を通じて、国家安全保障、国民生活の安全・安心確保へ貢献するとともに、安全・安心に資する科学技術推進のための拠点の整備、関連研究者等のネットワークの構築を図ることを目的としています。平成20年度は、テロ対策に資する課題にくわえて、新たに、地域社会を具体的なユーザーとして、現場で科学技術のシステム化を図る課題について公募が行われました。

2.申請課題の概要
住民参加型の水害リスクマネジメントの必要性は広く認知されてきているが、現状での行政と住民との水害情報に対する認識にはかなりの開きがあるものと考えられ、それらを是正する有効な実践手法は確立されていないのが現状である。本取組では、地域防災情報発信システムとリスクコミュニケーション支援システムを統合化した地域水害リスクマネジメントシステムを構築し、地域コミュニティの視点に立って、"水害に対して安全・安心な地域社会"を実現する実践システムを熊本大学から地域社会へ提供してゆく。

3. プロジェクトメンバー
   氏 名               主な役割
   大本照憲 教授   リスクマネジメントシステムの検証・研究全体の統括
   松田泰治 教授   災害可視化システムの構築・総合災害分野へのシステム拡張
   北園芳人 教授   防災リーダ人材育成システムの構築
   松尾和巳 教授   防災リーダ人材育成システムの構築
   山田文彦 教授   内水氾濫情報伝達システム・安否確認システムの構築
   柿本竜治 准教授  地域防災学習システムの構築・地域水害ポテンシャルの評価
   田中尚人 准教授 地域特性を考慮したワークショップのシステム化
   田中健路 助教 防災気象情報発令システム・防災ネットワークの構築
   藤見俊夫 助教   災害可視化システムの構築・地域水害リスク分析と評価


詳細は以下をご覧ください.

文部科学省HP 安心・安全科学技術プロジェクト採択結果
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/06/08062608.htm

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コンクリート工学協会年次大会2008(福岡)年次論文奨励賞受賞報告

平成20年7月9日から11日にかけて、福岡国際会議場にて行われました社団法人日本コンクリート工学協会年次大会2008(福岡)第30回コンクリート工学講演会におきまして社会環境工学専攻2年の高木基志君(重石研究室)が年次論文奨励賞を受賞しました。年次論文奨励賞は、若手研究者より論文および講演の内容が優れたものから選ばれるもので、今回は全投稿数600件あまりの論文・報告から60件ほどが選ばれました。

論文題目は、「廃コンクリートより粗骨材を分離回収するためのパルスパワー出力の最適化に関する研究」で、 これは重石研究室と電気情報電気電子工学専攻の浪平研究室とで共同で実施している研究プロジェクトのひとつであり、パルスパワー放電技術を応用して、産業廃棄物である廃コンクリート塊から、コンクリート中の粗骨材(砂利)を分離・回収し、再び利用したり、循環利用(リサイクル)をする研究です。

これまでも、この研究の関連プロジェクトに携わられた多数の先輩たちが、「日本コンクリート工学協会九州支部長賞」を受賞するなどしています。今回の受賞も、これまでの卒業生や諸先輩によるチームとしての研究活動とその成果の積み重ねによるものです。

また、この研究プロジェクトはCOE、およびグローバルCOEプログラムによる世界最先端の技術研究の一つとして行われているものです。

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コンクリート工学協会年次大会2008(福岡)
http://www.jci-net.jp/rally/2008/

社団法人コンクリート工学協会
http://www.jci-net.or.jp/

グローバルCOEプログラム(JSPS)
http://www.jsps.go.jp/j-globalcoe/index.html




第3回地域防災セミナーが開催されました。

7月8日(火)に百周年記念館で第3回地域防災セミナーが開催されました。このセミナーは社会環境工学専攻と政策創造研究教育センター、くまもと地域基盤政策研究所の共催です。今年のテーマは、「近年の地震被害とリスクマネジメントの導入状況」でした。

招待講演として、金沢大学大学院の宮島教授には、近年の国内外の地震被害調査について報告するとともに、これまで経験していない被害が将来引き起こされることを予測し、先手を打つ、先取りの研究を紹介していただきました。また、株式会社イー・アール・エスの広中氏からは、国際規格化などBCMをめぐる国内外の動向等に触れるとともに、企業のリスクに対する認識と取組みの事例を交えて、災害リスクマネジメント導入の現状と課題について紹介していただきました。

その後、熊本市危機管理防災室次長の萱野氏から、熊本市の防災対策、特に防災情報システムの概要を中心とした情報伝達の現状と課題について報告していただきました。最後に、本学の大本教授から、文部科学省の平成20年度安心・安全科学プロジェクトに採択された「地域水害リスクマネジメントシステムの構築と実践」について紹介いただきました。学生も含めて120名以上の参加者が熱心に講演を聴いていました。

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【スケジュール】
日 時:7月8日(火) 13:00〜17:30 (12:30〜受付開始)
場 所:百周年記念館(懇親会は「くすのき会館」)
参加費:無料 懇親会費:3000円(当日払い)

議事次第
13:00〜13:05  開会の挨拶
熊本大学大学院社会環境工学専攻長 松田 泰治
13:05〜14:35 「地震工学の最前線 〜最近の国内外の地震被害調査から〜」
金沢大学大学院教授 宮島 昌克
休憩(10分)
14:45〜16:15 「民間のリスクコンサルから見たリスクマネジメント導入の現状と今後の展開」
株式会社イー・アール・エス リスクマネジメント部 広中 良和
休憩(10分)
16:25〜16:45 「熊本市における防災情報の伝達について−熊本市防災情報システムの概要−」
熊本市総務局危機管理防災室次長  萱野 晃
16:45〜17:25 「地域水害リスクマネジメントシステムの構築と実践について」
熊本大学大学院教授 大本 照憲
17:25〜17:30  閉会の挨拶
熊本大学政策創造研究教育センター 柿本 竜治
18:00〜19:30  懇親会 (くすのき会館)





山東大学(中国・山東省)を訪問しました

去る7月3日〜4日、社会環境工学科・佐藤が学部間交流協定締結のため訪問団一員として山東大学(中国・山東省済南市)を訪問しました。

今回の訪問は、これまで交流を行ってきた山東大学との交流協定を引き続き行うためのもので、熊本大学からは谷口工学部長を団長として森教員(機械システム工学科)、阮教員(機械システム工学科)とともに社会環境工学科から佐藤が参加しました。


訪問団はまず、山東大学の展濤 学長を表敬訪問し、山東大学と熊本大学の間での交流発展について意見交換を行いました。また、谷口工学部長、妻紅祥 副学長、■光武 国際課処長(■はにんべんに冬)とともに学部間交流協定の締結式を行いました。

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写真1 山東大学学長表敬訪問(写真左より佐藤(社会環境),森教授(機械システム),谷口工学部長,展濤学長(山東大学),阮教員(機械システム),■光武 国際課処長(■はにんべんに冬))

続いて、訪問団は各専門分野ごとに学術交流のための意見交換会を行いました。今回は社会環境工学に関連する分野として山東大学土木建設工学院、水利工学院、環境科学工学院の先生方と、今後の研究・教育交流の可能性について意見交換を行いました。

ここでは、山東大学の社会環境工学関連分野に関する研究内容を紹介頂き、特に先の四川大地震の復興に向けての取り組みなどが紹介されました。また、佐藤からは本学科の概略を紹介し、どのような交流が可能か意見交換を行いました。

経済発展著しい中国では社会基盤整備を急ピッチで進められてることから、橋梁工学や関連するリスクマネジメント、地下空間の利用、排水の浄化による水質環境の改善などの課題で是非協力を得たいとの意見がありました。さらには、四川大地震後の復興に関して、被災した方々の意識調査を行い住民の視点に立ったまちの復興など、本学科でのこれまでの取り組みに共通する点が非常に多いことが分かりました。

山東大学のある中国・山東省済南市は地理的にも近く(熊本−東京間とほぼ同じ)、気候もよく似ています。今回の訪問を基に両校の交流のますますの発展が期待されます。

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写真2 懇談会中の山東大学土木建設&水利工学院の先生方(写真右より賈超教授,王広月教授,劉健教授)

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写真3 懇談会中の熊本大学訪問団(写真左より谷口工学部長,佐藤(社会環境),劉明利(山東大学国際課))

記・佐藤晃




2008年8月5日(火)に研究室公開が行われます

今年の8月5日(火)9:30−15:10に熊本大学工学部百周年記念館で研究室公開が開催されます。社会環境工学科のテーマは下記の4つです。

まちづくりグループ:「みんなで風景をデザインしよう」
地域防災グループ:「地域防災をになう防災リーダーになろう」
環境保全グループ:「阿蘇・熊本地域の生活を支える豊かな水」
社会開発グループ:「地球を診る技術−地下環境はどうなっているか?−」

皆さんふるってご参加ください。
研究室公開の案内パンフレット





熊本大学医学部付属病院の免震建物の見学会を行いました

日時:平成20年7月3日 15:30より
場所:熊本大学医学部付属病院中央診療棟
出席者:松田教授を引率に都市リスク学特論を受講する修士1年生20名が参加
現場説明:経営管理課施設保全室 神渡掛長

当日は神渡掛長から熊本大学医学部付属病院の概要について,松田教授より免震建物の概要について説明を受けた後,全員で地下1階の免震ピットに入り,鉛入り積層ゴムが1階の床下で柱を支えている状況を目視で確認しました.ピット内には観測システムやフレキシブル配管等もあり,学生たちは興味深そうに見学していました.神渡掛長のご配慮でドクターヘリで使用するヘリポートと現在建設中の東診療棟の免震装置の設置状況等も見せていただき充実した見学会となりました.

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免震装置を実際に手で触ってみる学生たち

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中央診療棟(免震建物)をバックに記念撮影

写真提供:高木雄基





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